- アーティスト: モルゴーア・クァルテット
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2012/06/20
- メディア: CD
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モルゴーアのメンバーによるとロックとは、「バルトークやショスタコヴィチの先にある音楽」だそうです。
ショスタコーヴィチとロックの共通点は、ストレートなパワーやエネルギー、権力に対する反発などで共通点があるとか。
クラシックもあるラインを超えるとロックになると個人的には感じるので、この人たちの考えには共感できる。
そして、そんな人達がプログレを中心に選曲するとこんな凄いことに。
1. 21世紀のスキッツォイド・マン(Twenty First Century Schizoid Man/King Crimson)
2. 月影の騎士 (Dancing With The Moonlit Knight/Genesis)
3. 悪の教典#9 第一印象・パ – ト1 (Karn Evil #9: 1st Impression
4. 太陽讃歌 (Set The Controls For The Heart Of The Sun/Pink Floyd)
5. マネ – (Money/Pink Floyd)
6. メタルマスター (Master Of Puppets/Metallica)
7. アフタ – グロウ (Afterglow/Genesis)
8. クリムゾン・キングの宮殿 (The Court of the Crimson King/King Crimson)
9. 同志~人生の絆、失墜(And You And I ~Cord Of Life, Eclipse/YES)
10. 暗黒 (Starless/King Crimson)
カルテットでやるには難しい曲を選んだなぁという印象です。
原曲を忠実再現しておりますが、そうなるとやっぱり原曲には勝てない。
特に6と9は音圧が足りないのが残念。
チャレンジングではあるんですけど、このレベルの音楽家がやるからにはもう一捻り欲しいというのが正直なところです。
とはいえ、面白い取り組みではあるし、原曲を知らない人かつクラシックが好きな人は音楽の幅を広げる(?)いいきっかけになるんじゃないでしょうかね。
最近、クラシックでロックを弾くというのが1つの流れですね。
「売れる」ことを考えた試行錯誤なのか、音楽家がやりたいからやっているのかわかりませんが、取り組みとしては面白い。